バロンの瞳2 少女は視界に入る

人混みがうずまいている、あいつの欲望こいつの欲望そいつの欲望
みんなみんな今になっては同じ同じ同じ…
叶えるのにも飽きてる。俺は

空を眺める。立ち止まって。
空は青空ー俺には灰色に見えるが。
この街もだいぶ人の強欲が深そうだ。

ここはゴールドベイ(国の説明街の説明)だ。
見かけが華々しくても。そこに住む人間が華々しいかとは…俺にはちっともわからない。


どん。ニアがぶつかる。
「おああああああああ。おっ俺のジェラートチョコジェラート!!」
後ろを振り向くとその少年は立っていた。いや少女。
背中になにか冷たいものを感じた
「お前。何してくれる」
「俺のセリフだ」
「お前。俺にクリーニング代の代わりにジェラート奢ってやるよ。列に並ぶぞ」

俺は強引にわけのわからないお誘いに付き合わされた。

「さっきはすまない。ジェラート・・・・コート台無しだ」
コートはこいつに剥がれて。今公園の水道でビシャビシャだ。
「ジェラート食べたかったんだろ。ぼーっと突っ立てて悪かった」
「あんた。都会っ子じゃないんだろ。気おつけろよ。たまにぶつかったふりして、何取られるかわからないぜ?な?」
片目が疼いた。取られるね…

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