ニケの旅 暴れ馬のアグロ


ゴクリばばあの住む村を離れて、最初の村にたどりついた。
宿屋に泊まろうとするも、角の生えた夜叉族を泊めてくれる親切な人はいない。
馬小屋になら泊めてやれるのだがと言われ、仕方なくそこに泊まることに。
子供がやってきて、食事ができたと誘ってくれる。
「なんで角が生えてるの?」
と聞かれて、生えてるのになんでもくそもないだろうと思うニケ。
食堂で食事をとっていると、暴れすぎるせいで馬肉にされそうになっている暴れ馬の話を聞く。
場所を聞いて、馬に近づくと馬は大暴れした。
ニケはその背中に飛び乗り、たてがみを引っ張る。
暴れ馬はなぜかあっさり手懐けられた。
ニケは茶色の馬にアグロと名付ける。
飼い主は暴れ馬の始末に困っていたようで、快くとは言わないが、ニケに馬をくれることを承諾した。

その夜、あばら屋で寝ていると、ゴブリンたちが村を襲撃するために動いているのが見えた。
村人なんてどうでもよかったが、自分がどのくらい戦えるのか見ておく必要があった。
ニケがゴブリンに襲いかかると、ゴブリンたちに周りを囲まれた。村人は気づいていても助けてくれない。
見かねて助けてくれたのはドワーフのプリーストだった。
その仲間とおぼしき魔法使いも助けてくれた。
そのドワーフに仲間に、一人だと説明したら仲間にと誘われた。
魔法使いは眉間にシワをよせて、「夜叉族は仲間にいれない」と言った。
「俺達も疎まれると困るんでな。路銀にしてくれ」
と魔道書を渡してくれたが、ニケにとっては荷物にしかならなかった。次の街で売り払うしかない。

このサイトは、ゲレシャのまとめです。
のんびり更新します。